ストレスマネジメント教育は、ストレスに対する自己コントロール能力を育成するための教育援助の理論と実践であり、人生に起こるさまざまな困難への「生きる構え」をはぐくむ教育である。
1.ストレスマネジメント教育の特徴
(1)治療−育成モデル:クラス集団に適用でき、かつ悩みを抱える生徒にも適用できる。構成的グループエンカウンターが集団を対象に人間関係づくりを促進する育成モデルであり、カウンセリングが悩みをもつ人への治療モデルであるのに対し、ストレスマネジメント教育は治療−育成モデルである。
(2)学校生活での活用:試験・試合・発表会などさまざまな行事や活動に折り込んで活用できる。
(3)ストレスマネジメント技法:試験や試合といったプレッシャーには呼吸法や漸進性弛緩法などのセルフリラクセーション法を、いじめ防止や思いやりの育成には動作法に基づくペアリラクセーションを、人間関係の促進にはアサーション訓練を技法としている。
(4)心理教育:「感情を無理に押し込めると身体反応を引き起こしやすい」、「危機事態での反応は異常事態での正常な反応である」などのメッセージを送ることができる。
2.ストレスの測定
@子どものストレス反応アンケート
APTSDのスクリーニングアンケート
B幼稚園児・小学校低学年児のストレスアンケート
3.ストレスマネジメント技法
(1)セルフ・リラクセーション技法
@イメージ呼吸法
A漸進性弛緩法
(2)ペア・リラクセーション技法
@肩の上げ下げ
A肩の開き
(3)アサーション・トレーニング
@3つの言い方・ おどおどさん・ おこりんぼさん・ さわやかさん
Aロール・プレイ
4.ストレスマネジメント教育の展開
(1)文部省が総合的な学習に「自己活動」を明確に位置づける。自己責任を果たすストレスマネジメントや人間関係訓練や性格をみつめる自己発見を骨子とした「心の授業」を展開する。
(2)対人援助職者の体験:対人援助職自身がストレスの望ましい自己管理法を体験する。
(3)スクールカウンセラーとの連携:スクールカウンセラーと連携をとり、「心の授業」を実践する。
(4)予防教育・予防医学としてストレスマネジメントを導入する。
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